貝類

誰もが認める貝の王様 大昔から特別とされた高級食材。

アワビは一枚貝のようにも見えますが、れっきとした巻貝です。
普通の巻貝は螺旋(らせん)が段々太くなるのですが、アワビはいきなり太くなるため平べったい耳形、皿型をしているのです。

【アワビ】

生で食べて最もおいしいのはクロアワビですが、獲れなくなり、エゾアワビが各地で養殖されるようになりました。

万葉集(759年頃)にはアワビが11首も登場するのだそうです。
この時代にはすでに「アワビの地位」は確立されていたわけです。
中国、秦の始皇帝が不老不死の薬として日本のアワビ(当時は干しアワビ)を求めたという伝説さえあります。
始皇帝と言えば紀元前3世紀の人ですから、それほど大昔から特別の貝とされてきました。

「風が吹くと桶屋が儲かる」じゃないけれど、「雨が降るとアワビの価格が上が」ります。
アワビの天然物は、海女、漁師さんが素潜りで一個一個手で獲ります。
ボンベを背負って漁をするのは禁止されています。
素潜りで、と決められているのは、もちろん天然アワビの資源保護のためです。

ですから雨が降って川の濁り水で海が濁り、視界が低下すると素潜りでアワビを見つけるのが大変になり水揚げが減ります。そうなると需要と供給の関係で価格が上がります。

アワビには、独特の旨味がありますが、これはグルタミン酸やイノシン酸によるもで、これらは肥満や高血圧の予防と改善に役立ちます。

アワビと言えば、何といってもアワビご飯…ほのかな磯の香りと柔らかなアワビの食感が必ず幸せな気分にしてくれます。
刺身、バター焼き(ステーキ)、蒸しアワビ、煮貝、アワビ粥など。

我が家で高級料亭の味わいを愉しんでください。

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