プロフィール

高級蟹の代表~様々な名をもつ冬の人気者~

本ズワイガニは日本海の冬の味覚として人気の高い高級蟹としてお馴染みですが、たくさんの地方名を持っています。

山陰の松葉ガニ、北陸福井県の越前ガニはその双璧ですが、最近は石川県で加能ガニなどと呼ばれています。

本ズワイガニ

<本ズワイガニ(富山湾新湊産)>

本ズワイガニは冬の味覚の王様といわれるほど人気が高い食材であり、関西では、旅行代理店などが温泉地と結びつけたツアーを商品として扱っています。

この人気に伴い、北近畿・北陸・山陰には本ズワイガニ需要によって発展した温泉地も多く、これらの温泉地は冬場に最も集客が見込めるようです。

本ズワイガニの国内での漁獲量は6,000トン前後、これに対してロシア、アラスカなどからの輸入が60,000トンと国産の10倍にも上る実情にあります。輸入物は格安で、しかも生きたままでも輸入されており、スーパーなどにも並ぶようになっています。

国産本ズワイガニは高級ガニの代表的なものであり、多くの地域の漁港では本ズワイガニをブランド化する動きにあります。
脚に色違いのタグを取り付けるなど、産地(所属漁港、漁船名)の明示と品質の保証により販売に力を入れています。

ちなみに、富山湾新湊漁港の本ズワイガニは、写真のように白色のタグです。また、一般的に「ズワイガニ」と呼ばれていますが、外観の良く似た紅ズワイガニと区別するために、本ズワイガニとも呼びます。

新湊の本ズワイガニは、他の産地と違い、湾内に生息しているカニです。
他の外洋性のカニに比較して、新湊のカニは庄川、小矢部川から流れ込む栄養豊かな海水で育った海洋生物をたっぷりエサにしているため、太めで、肉付きも良く、身内に甘み成分が十分に乗っています。
地元では、そんなカニを「うちうみのカニ」と呼んで珍重しています。

そんな人気の本ズワイガニですが、最近では漁獲量が減ってきており、資源保護のため、漁獲期間(特に雌ガニの)、
大きさが制限 されています。

美味しい本ズワイガニを選ぶポイントは甲羅。
甲羅によく付着している黒いつぶつぶはカニビルの卵で、これが付着しているカニは脱皮後の時間が長いことを示しており、身入りが良い証拠とされています。

調理方法は、茹でガニ、蒸しガニで食べるのが一般的。
生で鮮度の良いものはシャブシャブが最高!
生のものは、オーブンで焼くのもGood!

サラダ、酢の物、鍋物、フライ、スープ、カニ玉、ピラフ、かに飯など、多様にお楽しみいただけます。

カニスキやシャブシャブの最後は、エキスもたっぷりな絶品の雑炊で〆るに限ります。

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