富山ってこんなところ

富山湾でよく行われている漁法
  ~工夫を重ねて発達してきた、たくさんの種類の漁法~

富山湾は、その恵まれた自然条件から、日本一の漁場となっており、古くからたくさんの種類の漁法が発達してきました。

それは、漁業者の方々が富山湾の地形に合った魚の取り方の工夫を重ねてきたからです。

富山湾では、「定置網漁業」を中心とした沿岸漁業がさかんに行われています。
この「定置網」は、越中式定置網として約400年前に富山湾の漁業者が考案したもので、富山湾が、日本の定置網漁業の発祥の地とされています。

このほか、深海に生息する紅ズワイガニ、エビ類、貝類を漁獲する「かごなわ漁業」も富山湾の漁業者が考案したものです。

私たちが毎日美味しい魚を食べることができるのは、自然の恩恵を大切にしながらさまざまな漁法を編み出してきた人々の努力のおかげだと言うことを忘れてはなりません。

富山湾でよく行われている漁法(とやま漁連HPより)
< 定置網(ていちあみ)漁法 >

富山湾の沿岸漁業を代表する漁法であり、富山県の漁獲量の70パーセント以上を占める。
定置網は富山県で考え出され、各地に伝わったと言われる。
富山県の沿岸には、およそ160の定置網が設置されており、ブリ、マグロ、スルメイカ、アジ、サバ、イワシなどを捕る。
また、ホタルイカをとる専用の定置網もある。
早朝に、沿岸に敷設されている定置漁場へ行き、網に入った生きている魚をすくいあげるように水揚げするので、鮮度は抜群です。
< 八艘(はっそう)張り網漁 >

あらかじめ網を海底に沈めておいて、電燈の光を利用し魚を集め、8艘の船により8角形の網を引き上げ、包みこむようにして漁獲する。
氷見沖合で、秋から春にかけて、カマス、ニギス、イワシ、ソウダカツオ、スルメイカなどをとっています。
現在は日本で氷見のみで行われているめずらしい魚のとりかたとして知られています。
金魚すくいのように水揚げするので、鮮度は日本一です。
< イカ釣り漁法 >

夜、船に多くの電燈をつけ、集まってきたイカを疑似針を使って釣り上げます。
富山湾内はもちろん、日本海全域でさかんに行われている漁法です。
< 籠縄(かごなわ)漁法 >

海底にエサを入れたかごを沈めておいて、ベニズワイガニ、エビ、バイ貝など深い海底に生息する魚介を捕る方法です。
ベニズワイガニの捕り方は、魚津漁港の漁業者が考え出した方法で、今では日本各地で行われています。
< 刺し網漁法 >

魚の通り道を遮断するように網を張り、網目に刺させたり絡ませたりして魚を捕まえる漁法です。
大きく分類すると、網の設置場所によって、底刺し網と浮き刺し網、流し刺し網、まき刺し網の4種に分けられます。
長さ数キロメートルにおよぶ網もあり、ワタリガニ、タイ、カレイ、スズキ、サワラ等多種の魚介を捕ることができます。
< 小型機船底引き網漁法 >

袋状の網を漁船で引いて魚介類を捕る漁法です。
アマエビ、本ズワイガニ、カレイ、ヒラメなど底物は主にこの漁法で漁獲されます。
< さより機船船曳網漁法 >

サヨリを目的に2隻の漁船が平行に並んで一つの網を引く漁法です。
サヨリは海面近くを遊泳する性質があることから、網は海面を引きます。
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