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水産資源を守る
~これぞ 氷見漁師の心意気!~
~これぞ 氷見漁師の心意気!~
『ブリの幼魚のふくらぎ(福来魚)は、ぼつぼつ水揚げされる魚ではなく、獲れる時は、群れでドカッと水揚げされる魚です。
そして一度水揚げが始まると、しばらく大漁が続きます。
「あ-あ、あと2年してから網に入ったら、あんたは立派なぶりになってたのにネェ・・・」と氷見の人はフクラギを眺めて、ぼそっ・・とつぶやいたりします。
以前の北日本新聞に載った記事ですが、「ぶりをはじめとする富山湾の水産資源を守ろうと氷見の沖合3キロで、定置網漁の漁船が、定置網にかかった約10トンの魚の内、ふくらぎ約4.5トンを網を開けて逃がした・・」というのです。
ぶりは大海を回遊する魚・・。逃がして富山湾だけで大きくなってくれるなら良いのですが、ふくらぎは北へ北へと旅をして行く魚なのです。
そして冬になったら、今度は南下して九州まで下ります。
つまり、逃がしたからといって、2年後に大きなぶりになって富山湾で水揚げされることがまったく保障されているわけではありません。
どこかの巻き網で、ごそっと捕られてしまえば、それでパー。
帰って来るアテはないけれど、それでも、大きくなれよ、と逃がす。
今はフクラギだけど、やがて出世してブリになって帰ってこいよ、と逃がす。
さすが氷見の漁師!これぞ氷見漁師の心意気!!
ブリの幼魚のフクラギに福来魚と漢字をあてた氷見です。
氷見永芳閣「女将と板前のおいしい日記」HPより
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