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<黒鯛(チヌ)>
黒鯛(クロダイ)という名前は知っているけれど食べたことが無いと言う人が多いかもしれません。惣菜魚として大量に出回る魚ではないので、家庭の食卓にはなかなか登場しません。
ただ釣りの対象魚として、一番人気がある魚ですので、釣り人のご家庭では「どや顔」とともにテーブルに並ぶこともあると思います。
日本の沿岸のどこにでもいる身近な魚です。湾内や河口に多いのですが、ときにはまったくの淡水域にもさかのぼります。そのため市場では冷蔵庫のない時代には真水で活かせる魚というので重宝したといいます。富山湾では「カワダイ」の名前でもよばれます。
黒鯛(クロダイ)は、由緒正しき鯛の仲間で、本家?の真鯛(マダイ)に並ぶ美味しさです。
マダイに比べると口が前に突き出ており、きりっと引き締まった精悍な顔つきで、私の大好きな魚の筆頭です。
黒鯛の産卵期は4~6月です。産卵後の夏場に体力回復に努め、餌を最もよく食べますが、脂が乗った旬となるのは秋です。冬に深場に落ちていくために体力を蓄えるのです。
性転換します。・・・雄性先熟と言って、オスとして成熟した後、メスに性転換します。黒鯛の幼魚はすべてオスで20cmを超えるころからメスの働きをするものが現れ、さらに25~30cmの4,5年魚になると完全にオスとメスに分かれるのです。
逆に雌性先熟の性転換をする魚には、アマダイやハタ科、ハゼ科などがいます。これらは恐らく、子孫を絶やさない為の最良の方法なのでしょう。
鮮度の良いものはもちろん刺身が一番です。アラを使って汁物や煮物にする場合は、一度湯通しして水で洗います。
塩焼き、蒸し物、フライ、味噌漬け、昆布〆、鯛飯、また西洋料理にも良く合います。また近年はフレンチでよく使われ、ポワレやムニエルなど油を使うものにも合います。
クロダイを丸ごと一匹使う炊き込みご飯(「ちぬ飯」)は、味つけは昆布、酒、醤油(しょうゆ)など単純なものですが、これが何ともいえない美味しさです。
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