富山ってこんなところ

神秘の海 富山湾の不思議(Ⅱ) ~ 寄り回り波の脅威 ~

富山湾では、風の無い穏やかな日に、突然高い波が襲ってくることがあります。
それは強い冬型の気圧配置のとき、北からの暴風によって北海道の西海上などで発生した高波が、大きなうねりとなって南へ伝わり、半日から1日かけて富山湾にやってくるからです。

富山湾は沿岸近くまで深い地形になっているため、波のエネルギーは衰えることなく、沿岸までやってきて、浅くなったところで急に高い波となって襲いかかってくるのです。

沿岸各地で波が来る時間にいくらか差が生じ、寄って回るように押し寄せてくるので、「寄り回り波」と呼ばれています。

富山湾の風や波が静まったころに、不意をついてやってくるため、過去に何度も大きな被害を出しました。
沿岸に住む人たちや漁師たちは昔から、北西の季節風が吹くと寄り回り波を警戒し、用心しています。

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