お魚よもやま話

天然 本マグロ ~能登半島沖や富山湾でも漁獲される~

単にマグロと言えば本マグロ(クロマグロ)を指し、絶対的な人気があります。
最も旨く、大型魚であり、キング オブ フィッシュであることに誰も異論はありません。

マグロの回遊ルート

ところで、この本マグロ(クロマグロ)は、世界の海を大回遊しています。

日本近海の本マグロは、台湾近海が産卵場所で、小型のマグロは
太平洋側と日本海側に分かれ、餌のイカや青魚を追って日本列島
沿岸を北上
します。

二つのルートで北上したマグロの一部が、津軽海峡に達し、大間や戸井では9月から翌年の1月中旬頃までが漁期となります。

北上する時は比較的近海(沿岸)を通るため各所で漁獲されるのですが、津軽海峡などまで北上したマグロは、餌を追って今度は沖合を南下します。

このマグロ回遊ルートの中で、能登半島沖は、本マグロの日本海側の回遊ルート(通り道)にあたります。

石川県では、能登半島沖で獲れた40キログラム以上のマグロに「天然 能登本マグロ」と命名しブランド化を進めています。

富山湾でも定置網にマグロが入ります。
富山湾の天然本マグロは、夏に獲れる回遊魚のため、時季もほとんど6月~7月前後に限定されますが、そんな能登半島沖や富山湾に来たマグロが獲れた時は、魚殿では“生の本マグロ”をお届けします。

水揚げされたマグロのうち大型のものは、東京築地市場に向かうようですが、大半が地産地消となり豊漁の時は地元も活気づきます。
天然本マグロは、そんな絶対的な人気と圧倒的な存在感と 人の食欲を刺激する魚です。

富山湾で穫れた30kgの本マグロ
<富山湾で穫れた30kgの本マグロ>
本マグロ解体の様子
<頭と内臓を取り除いて、部位ごとに切り分けられます>

ところで、日本人の大好きなマグロですが、世界的な寿司ブーム、中国、インドなどでの消費量の拡大などによる価格の高騰と乱獲によって漁獲量の減少が危惧されています。

マグロ類の地域漁業管理機関
<マグロ類の地域漁業管理機関>

先にも述べましたが、マグロは世界の海を大回遊しており、各国の排他的経済水域の範囲を超えて広く回遊する「高度回遊性魚類」ですので、その資源管理のためには、マグロ漁業の関係国が協力をして対策を講じる必要があります。

このため、マグロ類の種類及び回遊海域ごとに5つの地域漁業管理機関が設立され、加盟各国の合意のもとに、漁獲隻数や漁獲量、操業期間などの資源管理措置が実施されているのです。
日本は、中西部太平洋まぐろ類委員会」に加盟しています。

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