お魚よもやま話

カツオ 一本釣り漁とは

カツオ漁の方法は2種類で、一本釣り漁と巻き網漁があります。

一本釣り漁は、カタクチイワシを餌に一尾ずつカツオを釣り上げる伝統的な漁法で、漁獲されたカツオの魚体は美しく、
身がしっかりしているのが特長です。

一方、近年盛んに行われるようになった巻き網漁は、カツオの群れを大型の網でとり囲んで大量のカツオを一度に捕獲します。

カツオ 一本釣り漁
<一本釣り漁(農林水産省HPより)>

一本釣り漁は、季節によって住みかを移すカツオを追って、漁場も
季節ごとに変わります。

同じ一本釣りでも手で針をはずすのではなく、頭上に跳ね上げた勢いで針をはずす「跳ね釣り」という方法で釣り上げられます。この跳ね釣りができるまでには3年くらいの修業が必要と言われます。

跳ね釣りだと、針をはずす時間が短縮されるので、同じ時間に一本釣りの3倍は釣れるといいます。

その漁法は、カツオの群れに生きたカタクチイワシを投げ入れ、
さらに船からバシャバシャと散水してエサの小魚がたくさんいるように見せてカツオを引き寄せて釣り上げます。
数時間から1日で漁場に到着しても漁場での釣り揚げは10分から1時間程度。

釣り上げが終ると、また次の群れを追って移動していきます。航海のサイクルは2日~5日ほどです。

カツオは冷凍ではなく冷却水に漬けて保存するので、こまめに港に入り、鮮度が落ちないうちに陸揚げするのです。

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