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タコ壺漁といえば、タコ漁の代表格です。
素焼きの壺を海底に沈めて、1~2日放っておく。それを未明に引き揚げると、壺の中に生きたタコが入っている。
タコはあわてて逃げることがないから、やすやすとタコを捕まえることが出来るという漁法です。
このタコ壺漁は、タコの習性をうまく利用した漁法と言えますね。
タコは、小魚や貝を食べて生きていますが、海中には天敵も少なくありません。
ウツボや大鯛にとって、タコは格好のエサになります。
そこで、タコは身を隠すため、ふだんは岩場の隙間や海底の穴の中に潜んでいるのです。
そういうタコにとって、人間が沈めたタコ壺は格好の隠れ場となり、タコはすすんで壺の中へ入ってきます。
漁場として最適なのは砂場。
タコは潮の流れが緩やかになったころ合いを見計らって、砂場に小魚を探しに行きます。
タコにとって、砂場はエサにありつける絶好のポイントですが、一方で、そこは危険な場所でもあります。
タコがエサを狙いにやってくるように、他の魚もやってくるのです。
砂場には隠れる場所がありません。そのため、砂場に仕掛けられたタコ壺は、タコにとって願ってもない隠れ家、逃げ場になります。
タコは、仕掛けてあるタコ壺を絶好の逃げ場として入り込んでしまいます。
昔は、重たい素焼きのタコ壺を沈めていましたが、今はそれに代わって、プラスチック製の蛸壺や蛸箱も使われています。
日本では、タコを捕まえる他の漁法として、餌をつけない針金で引っ掛ける「から釣り漁法」、「蛸だまし漁」といった方法もあります。
タコ壺漁(農林水産省HPより)
<タコ壺漁の作業>
小型の船に2人1組で乗り作業を分担。1人が舵取り、1人が海中にタコつぼを投げ入れていきます。
つぼは約60個で1セットになっており、これを10~20セット仕掛け、だいたい1日おきくらいに順繰りにかかっているかを見に行きます。
揚げるときにはローラーを使ってまきあげていきます。
小さなイイダコなどは小型のつぼを使ったり、アカニシなどの貝類を使うこともあります。
また、大きなミズダコの場合は、タコ箱と呼ばれる箱を使うなど、種類によっても様々です。
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